無表情で、ほとんど動かないイメージのカメですが・・
意外と活発だったり、飼い主に寄ってきたりと、実は可愛いところがたくさんあるんです!
筆者も実際に飼ったことがありますが、飼った人にしか分からないその魅力を少しでも伝えられたらと思います。
どんな生き物?
何類であるか
カメは陸でも水中でも生活しているような動物だから、両生類・・?
と思っている方も多いのではないのでしょうか。
しかしカメはエラ呼吸はせず、肺呼吸をする動物のため爬虫類に分類されます。
ウミガメのような生活の大半を水中で過ごす種類は、皮膚呼吸ができるため長時間水中にいられるのです。
たしかに爬虫類の代表であるトカゲや蛇など、ゴツゴツした鱗状の皮膚が似ていますね。
水中も陸も得意な不思議な動物で、人間からしてみるとうらやましいものです。
甲羅のヒミツ
カメの最大の特徴である甲羅。
実はそれが骨の一部であるというのに驚きです。
甲羅は脊髄やろっ骨と一体になっている”骨甲板”と、鱗からなる”角質甲板”の二つで構成されています。
その骨甲板はろっ骨が拡張し、変形して進化してきたものだったのです。
しかし甲羅にはまだまだたくさんの謎があり、研究員は進化の解明に励んでいます。
最近では中国貴州省で「甲羅のないカメの化石」が発見されました。
この発見は甲羅の進化の解明として大きな手がかりになるかもしれませんね。
ご長寿
カメが長生きするというのは有名な話ですが、ほんとうにその通りなんです。
世界では250歳まで生きたカメもいるのだとか。
ただし種類でも平均寿命は異なります。ペットとして飼われるクサガメやイシガメは、およそ20年です。
ペットにおすすめの種類
カメにはたくさんの種類がいるので、水中にいる時間が長いものや陸にいるものなど様々です。
比較的飼いやすく、ペットとして親しまれている種類をご紹介したいと思います。
クサガメ(ゼニガメ)
分布:日本、韓国、中国
甲長:15〜25cm
頭のサイドに黄色いラインが入っているのが特徴。日光浴を好みます。
日本でも昔から生息しているカメですが、元をたどると朝鮮半島からきたと推定されています。
幼体では通称「ゼニガメ」とも呼ばれており、ペットして一般的なカメさんです。
ニホンイシガメ
分布:日本
甲長:10〜20cm
比較的他のカメよりも小さく、淡い茶色の甲羅が特徴。
日本にしか分布しない種類であり、綺麗な水を好みます。
最近では環境の水質悪化により、河川や池でみることが減ってきました。
ペットとしては江戸時代から飼育されています。日本で古くから愛されてきたカメさんなのですね。
余談ですが、もともと幼体を「ゼニガメ」と呼んでいたのはこちらの種類だったそう。
ミシシッピニオイガメ
分布:アメリカ、カナダ
甲長:8〜12cm
成体になっても甲長がわずか12cmほどにしかならない、とっても小さなカメです。
日光浴はあまりせず、水中を好みます。
元気に泳ぐ姿は本当にカメなのかと思うほど活発な動きです。
小さいので大きい水槽を置くスペースがなくても飼いやすく、ペットとして人気のカメです。
飼い方
カメを飼いたいな〜と考えている方は、正しい知識をつけて、しっかりとお迎えの準備をしてあげましょう。
ほんの一部ですが、参考にしていただければと思います。
お迎えする前に、用意するもの
お部屋で飼う場合は以下を用意すると良いでしょう。
- ・水槽
- ・エアポンプ
- ・フィルター
- ・砂利
- ・足場(大きな石など)
- ・バスキングライト
- ・冬眠させたくなければヒーター
- ・水温計
カメのお家を作るポイントは、水場と足場を分けるのが一般的です。
日光浴を好んだり水中いることが多かったり、カメの種類によって水の量は異なるので、そのカメにあった水量に調節しましょう。
ライトは日の当たらないところで飼う場合は、用意するとよいでしょう。
また、カメは寒くなると冬眠してしまうので、冬眠させたくない場合はヒーターをつけておくのがオススメです。
冬眠については以下に別途記載してます。
エサのやり方
カメには個体に合わせた大きさのエサを選びましょう。
基本的に雑食で魚や虫、野菜なども食べますが、与えすぎてしまうとそれしか食べなくなってしまうので注意が必要。
ペットショップではカメ用の粒状フードが売っているのでそちらがオススメです。
量は2〜3分で食べきれるくらいがちょうど良いです。
最初はどのくらい食べるのかわからないので、よく観察しながら与えましょう。
また、食べ残したエサは水質の悪化や悪臭の原因になるので、与えすぎてしまったら取り除いてください。
エサの乗った指を追いかけて、1粒を一生懸命食べる姿がなんともカワイイ〜!
カメは朝など餌やりの時間になると顔を出して待っていることが多いので、
毎日その時間が楽しみになっちゃいます。
水換え
水換えは週に1度くらいしてあげると、カメも過ごしやすい環境になります。
金魚などと違い水の量が少ない分、水質の悪化も早いです。
エアポンプやフィルターをつけていても、水換えはこまめにしてあげましょう。
冬眠
カメは寒くなると冬眠します。
ただ、冬眠は栄養が足りない等準備が万全でないと、そのまま死んでしまうことがあるので注意が必要です。
冬眠させる場合はしっかりエサを食べさせたり排泄をさせたりして、準備してあげることが大事です。
室内で飼っていれば冬眠しないことが多いですが、気温や水温が10度を下回ると冬眠しはじめます。
冬眠をさせたくない場合、冬になったら気温や水温をこまめにチェックしましょう。
触りすぎに注意!
カメは陸でも生活できるので、コミュニケーションが取れて楽しいですよね。
ただ、臆病な性格のため触りすぎるとストレスを感じやすい動物です。
必要以上に触りすぎるのはやめましょう。
かわいいカメたちまとめ!
パタパタ、頑張って食べます
必死にかいて泳ぎながら、上手にエサを食べております。
カメの可愛さと言ったら、やはりエサの時間♪
シャイボーイ
首がでてくるかな。。と思いきやでてこない。。笑
とってもシャイなカメの赤ちゃん。たまらなくカワイイです。
手のひらにおさまるコンパクトサイズ!
ぽかぽかきもちぃ〜
日光浴で、リラックス♪とても気持ち良さそうな顔をしてますね!
一緒にお昼寝していまいそう・・。
ついてゆきます
ビルマホシガメとヒョウモンリクガメという種類のカメさんたちです。
2匹くっつきながら歩いていて、とっても仲良しですね♪
1匹でもかわいいですが、複数で飼うとよりカメさんたちも楽しんでくれそう。
おぉ〜い
カメだって、主人にかまってほしい!
エサがほしいの?それともお日様に当たりたい?
こんなつぶらな瞳でみられたら、癒し度ハンパないですね〜。
最後に
いかがでしたか?カメの可愛さを少しでもわかっていただけたら嬉しいです。
最近では大きくなり飼えなくなったからといって、外来種を自然に放ってしまうことが問題になっているカメさん。
人間の都合で捨てることは絶対にやめましょう。自然の生態が崩れ、カメにも私たちにも影響がでてきてしまいます。
そのことをふまえ、責任を持って飼える人が増えることを願っております。
ぜひあなたも正しくお世話して、カメたちとの楽しい時間を作ってみては?
参考サイト:カメ – Wikipedia|甲羅のないカメの化石を発見 進化解明に貢献 – BBCニュース|ペットショップのコジマ|キョーリン カメの飼い方 カメの飼育方法|カメ図鑑 : Tetra ::: スペクトラム ブランズ ジャパン株式会社(旧テトラ ジャパン株式会社)
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